どの瓦が良いかといいましても、性能を重視するのか、美観を重視するのかによっても、意見は様々だと思います。
個人的に薦めたい瓦はありますが・・・
一般に瓦の焼成温度(瓦を焼く温度は)
 石州瓦 1200 〜 1250
 三州瓦 1100 〜 1150
 淡路瓦 1000 〜 1050 くらいと、言われています。
(瓦製造メーカーによって、焼成温度は違いますが、あくまでも一般的に・・・)
これは、粘土の耐火温度が違い、(粘土の質によって、耐えられる温度が違う。)、それにあわせて。各産地で焼成温度を決めているはずです。
一般に考えれば、高温で焼くほど、瓦自体がしまるのはわかりますよね。その反面、高温で焼けば焼くほど、行儀が悪くなります。(ねじれが多くなります。)
瓦自体がしまる。=水を吸い込む率が少なくなります。
何故、水を吸い込む率が問題になるかというと、冬、瓦に吸い込んだ水分が、氷点下以下になると、氷になり、体積膨張を起こします。
この体積膨張により、瓦が徐々に内部から破壊されていきます。本当に、徐々にですけど・・・。
これを、凍害と言います。
東広島市などの寒い地域では、凍害に強いものが良いわけで、高温で焼成される石州瓦が多く使われているのが現状です。
逆に瀬戸内海の島々では、菊間瓦が好まれ、みかん畑にいぶし瓦がマッチしています。
(菊間瓦:愛媛県産の瓦 1坪64枚のいぶし瓦が主流 瀬戸内沿岸で多く使用されています。)
このように、地域的なものもありますが、性能から考えると、個人的には、石州瓦をお勧めさせていただいております。
2009.8.10.

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