どの瓦が良いかといいましても、性能を重視するのか、美観を重視するのかによっても、意見は様々だと思います。
個人的に薦めたい瓦はありますが・・・
一般に瓦の焼成温度(瓦を焼く温度は)
 石州瓦 1200 〜 1250
 三州瓦 1100 〜 1150
 淡路瓦 1000 〜 1050 くらいと、言われています。
(瓦製造メーカーによって、焼成温度は違いますが、あくまでも一般的に・・・)
これは、粘土の耐火温度が違い、(粘土の質によって、耐えられる温度が違う。)、それにあわせて。各産地で焼成温度を決めているはずです。
一般に考えれば、高温で焼くほど、瓦自体がしまるのはわかりますよね。その反面、高温で焼けば焼くほど、行儀が悪くなります。(ねじれが多くなります。)
瓦自体がしまる。=水を吸い込む率が少なくなります。
何故、水を吸い込む率が問題になるかというと、冬、瓦に吸い込んだ水分が、氷点下以下になると、氷になり、体積膨張を起こします。
この体積膨張により、瓦が徐々に内部から破壊されていきます。本当に、徐々にですけど・・・。
これを、凍害と言います。
東広島市などの寒い地域では、凍害に強いものが良いわけで、高温で焼成される石州瓦が多く使われているのが現状です。
逆に瀬戸内海の島々では、菊間瓦が好まれ、みかん畑にいぶし瓦がマッチしています。
(菊間瓦:愛媛県産の瓦 1坪64枚のいぶし瓦が主流 瀬戸内沿岸で多く使用されています。)
このように、地域的なものもありますが、性能から考えると、個人的には、石州瓦をお勧めさせていただいております。
2009.8.10.
(上の質問からの続きとして、読んでください。)
瓦を焼くには燃料が必要となります。
高温で焼けば焼くほど、燃料代が高くなり、瓦の単価に反映されます。
単純に粘土の原材料が同じ、生産設備も同じとして、焼成温度から、瓦自体の価格を考えますと、
 淡路瓦<三州瓦<石州瓦 (安い<高い) となります。
また、瓦を原産地から運ぶのには、輸送費用もかかります。 単純に産地からの距離で値段を考えると、
 広島県では、石州<淡路<三州 (安い<高い)
 愛知県では、三州<淡路<石州 (安い<高い)
 兵庫県では、淡路<石州<三州 (安い<高い) になります。
瓦の製造価格+輸送コスト=瓦の価格となります。
このため、同じ瓦でも、場所によって、価格に差が生じます。
(例:石州瓦では  島根県<広島県<愛知県<東京都 (安い<高い))
このように考えますと、広島県では、淡路瓦<三州瓦≒石州瓦 になると思います。
島根県では、石州瓦<淡路瓦<三州瓦 (安い<高い)になるのかな?
安い=悪い 高い=良い わけではなく、地域・気候にあったものが良いのでは、と思っています。
この回答は、各産地の瓦1枚の比較です。
瓦は、形状・色・製法・大きさ、によっても、価格が違います。
また、屋根全体で言いますと、仕様によっても、随分違ってきます。
気になる場合は、見積りをとってみては如何でしょうか?

昔の瓦と今の瓦では、大きさが異なる場合があります。

先日、棟の修理のご依頼があり、ついでに屋根の点検をしたところ、瓦に亀裂が生じているのを、発見しました。できれば、差し替えてほしいとのことでしたが・・・。(瓦は和型)

瓦の素地の色からみると、石州産(島根県)の瓦でしたが、現在、その大きさの瓦は石州では製造をしていません。(既存の瓦は、一般に56枚版と呼ばれる瓦で、現在の石州瓦は53枚版。)

幸い、淡路産(兵庫県)の瓦に、同じ大きさのものがあり、見本をとりよせて、大きさを確認しました。

お家の方にも、確認してもらい、大きさはOKとのこと。しかし、色が・・・。 茶色の瓦でしたので、その色はなく、似通った色での差し替えになりました。

普段、なにげなく見る和瓦ですが、瓦の産地によって大きさが異なります。

 石州瓦(島根県) 53B版 (1坪に瓦が53枚 必要)

 三州瓦(愛知県) 53A版 (1坪に瓦が53枚 必要 53B版とは 縦横の寸法が異なる。)

 淡路瓦(兵庫県) 53A版 56版(1坪に瓦が56枚 必要)

 菊間瓦(愛媛県) 64版 72版

和型でしたら、産地が違えど互換性が高く、色を気にしなければ、差し替えは可能だと思います。

 しかし、平板瓦については、JISの規格で寸法は規定されていますが、形状は規定されておりません。ゆえに、同じメーカーの同じ瓦でしか、差し替えの対応ができませんので、お気を付けください。

(平板瓦については、互換性がまったくないということです。)

2009.11.3.

換気棟をつけるには、棟を解体し、換気棟を取り付け、棟を復旧するという工事になります。

温かい空気は、上にあがるので、頂上に換気口を設置するほうが、より効果的ですが、コストが高くなります。

特に、和型で棟を高く積んでいる場合は、割高になりますので、野路板換気をお薦めいたします。

棟を崩さないような範囲、頂上から1m程度下がった位のところに、設置するようになりますが、コストを抑えることができます。

換気棟より効果はおちますが、設置しない場合と比べると、全然違うと思います。

(一般的に考えても、頂上からのほうが効率が良い。)

平板瓦の場合は、棟を高く積んでないので、換気棟の設置は簡単だと思います。

(棟の解体は発生致しますが、軽微な解体で済みます。)

小屋裏の換気を怠ると、結露が発生しますので、ご注意ください。

2009.8.13.

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